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春の訪れを告げる小鳥「こまどり」の卵は、とてもきれいなスカイブルー。ヴィクトリア朝のイギリスでは、土地や資産を記録する重要な台帳の表紙に、こまどりの卵の青がよく使われていたといいます。この青は、大切なものを表す色だったのです。また古くから青は、真実や高潔さのシンボルでもありました。そこでブランド創設者のチャールズ・ルイス・ティファニーは、この青を自社製品に添えることを決意。「ティファニーの品々はどれも気高くあらねばならない」という彼の信念に、こまどりの卵の色はぴったりだったのです。
こまどりの卵の色は、今や「ティファニーブルー」として、世界中のどこででも通じるこのブランドのカラーロゴになりました。ブルーボックスは19世紀の前半から使われていますが、1945年から年に1度発行されているカタログも同じ青で彩られ、「ブルーブック」の愛称で人々から親しまれています。
そしてひとつ注目しておきたいのは、白いリボンの結び方。期待に胸を高鳴らせながらブルーボックスにかかったリボンの端を引っ張ると、それはスルリと簡単にほどけます。ちゃんとそういうふうに結ばれているのです。ティファニーのスタッフたちは、まず最初にこのスルリとほどけるリボンの結び方をしっかり身に着けるのだそうです。
ブルーボックスにかけられたリボンをとく、ときめきの一瞬。中に入っているのは、星のようなダイヤモンド? それとも……。ティファニーのジュエリーを贈られる人は、ブルーボックスを手にした瞬間から、最高にハッピーな気分になっているはず。そしてそれは、創設者チャールズがそのように望んだことなのです。
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